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認知症の人を知ろう

2014/03/20 2:30 に 神垣忠幸 が投稿   [ 2014/03/20 2:31 に更新しました ]
■認知症者と接する四つの約束
①叱らない
②否定しない
③強制しない
④緩くつきあう

 認知症の方はずっと「不安感」の中におられます。自分のことはわかっていますが、自分がついさっき何をしていたかを思い出せない。今居る場所が自宅ではない場合、なぜここに居るのかわからない。(見覚えのある家族以外の人が)近くに居る場合、その人が誰かわからない、なぜ居るのかわからない、のです。
 誰でも身近に知らない人が居る場合は落ち着きません。健康な私たちでも同じで、緊張が解けません。不安感は不穏の原因で、結果的に不受容、不同意、拒否、反抗などを引き起こします。
 そう考えると、食事や運動などを拒否したり、夜になっても心細くて眠れない、ということはおわかりいただけると思います。認知症者が、一日中イライラして、不安で過ごしているとわかれば、どう接するべきかがわかってくると思うのです。不安を和らげ、認めてあげて、安心できる関係を築くことです。その繰り返ししかありません。
 何故、ずっと「不安感」の中に居るのか。認知症者は、おそらく時間の感覚がわからない、と言ってもいいと思います。過去の出来事は「Aが起こったからBが始まった」という時間軸の前後関係をばらばらに結びつけ、自分に都合のいい物語として語ってしまいます。同時に、将来予測もできません。故に不安は現在の事だけで、明日の心配はしていません。物語は都合のいい筋書きで思い込みますが、「今わからないこと」は「いつまでもわからない」ので「何度聞かされても」解決しません。

 どう対応すればいいのだろう?
根気よくこころのドアをノックするしかありません。それも優しく、信頼関係を始めて結ぶときの様に、「私はあなたを大事にしますよ」の意志を態度に表して、脳への刺激を送り続ける事です。話しかけ、触れて、寄り添って、上からではなく、命令ではなく、強引ではなく、認めながら接しましょう。手と指の運動を心がけ、血流を良くする運動やマッサージを繰り返しましょう。
 でも、家族だけでの介護は、介護する側が消耗してしまいます。消耗する前に他人を介在させましょう。認知症者のプライドを損なう事無く、不安を和らげる接し方を続けましょう。数ヶ月で変化は見えてくると思います。そうは言っても、続けられなかったり、優しくできなくなっても、自分を責めないでください。万人共通の最強ツールなどありません。手だても結果も百人百様です。うまくいかないのはあなたがダメだからではなく、偶然です。それに、ひと月でよくなる人もいれば、一年以上かかる人もいます。